僕の天使 ~君が教えてくれた恋心~
久しぶりに見る、広い空間と沢山の本。
そこを通り抜けて、私はいつも座っていた席へと進んで行く。
お願い…、いて。
そして、1番端の長机の1番端の椅子に辿り着いた。
うそ……。
そこに薫くんの姿は、なかった。
薫くん、いなかった……。
もう、会えない…。
私は椅子に座ると、うつ伏せになる。
私が…、あの日、あんなこと言わなければ…。
勝手に距離なんか、感じていなければ…。
薫くん…、薫くんっ、薫くん!!
「ふっ……、う、く…っ」
必死にこらえても、涙が溢れ出るのを抑えられなくて。
「…ふ、うっ…、わぁあん…!!」
気づけば、私は子供のように泣きじゃくっていた────。