暗闇の中の少女
コトコト



…いい匂い…



「麗美」



私を呼ぶ声がする



「起きろ」



『ん…速斗…?』



「あぁ。スープだけでも食べろ」



『ん。』



返事はしたものの眠くて動く気がおきない



「こら、起きろ」



『ふにゃ!?』



寝ていた私を速斗がお姫様抱っこ……横抱きしてリビングの机に向かう




『は、速斗!自分で歩ける!』



「お前また寝るだろ」



眠気なんぞ今ので全部吹っ飛んだわ!!



『ね、寝ないから!』



「でも、着いたから」



そう言って椅子の上に私をおろした速斗



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