暗闇の中の少女
恐る恐る聞いてきた



『……うん』



「じゃあ…あの事も…?」



『全部思い出したよ…』



「だ、だめ!」



『え?』



「居なくなったりしないで…!!」



自分でも目を見開いたのがわかった



『どうして…』



「麗美の考えそうな事くらいわかるわよ。自分のせいっていつも抱え込んでなにも言わないで遠くに行っちゃうじゃない……!」



『……』




「麗美、お前を心配するやつは俺らだけじゃない。お前が居なくなれば皆が悲しむし心配する」



『…でもっ…!』



私が居れば皆が悲しむかもしれない



「ちょっとくらい傷づいてもいいんだよ。」
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