支社長は取り扱い要注意!
えっ、えっ、えーっ!?

支社長の後ろ姿が見えなくなると、わたしはその場に座り込んだ。

「いっ、一体何だったんだろう…?」

何を言われるのかと思ったら、“おやすみ”って…!

たったのそれだけですか…!?

身構えてた自分がバカみたいなんですけど…!?

「支社長は何がしたかったんだ…?」

そう呟いて、先ほどキスをしたばかりの唇にトンと人差し指で触れた。

唇は、温かかった。

わたしの躰が熱いからなのかも知れないけれど、唇は温かさを持っていた。

支社長とキスをして、抱きしめられたことは嬉しいけれど…彼は何を思ってキスをして、抱きしめてきたのだろう?

わたしのことをからかって、反応をおもしろがっているのだろうか?

熱を持ってしまった躰を冷ますように深呼吸をすると、その場から立ちあがった。
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