支社長は取り扱い要注意！

高畑まひるが大切だ-二ノ宮凱目線-

高畑まひるが出て行ってから３日が経った。

この日は家族を招いての食事会だった。

行きつけのホテルのレストランの個室で俺たち家族とおじさんは集まっていた。

「会社を継がないって、どう言うことなのよ！？」

個室に入ったのと同時に母は俺に言った。

「そのままの理由だよ」

そう答えた俺に、
「賢一さん、あなたはそれでいいんですか！？」

母はおじさんに矛先を向けてきた。

俺が会社を継ぐんだと思っていた母は、納得ができないようだった。

「僕はそれでいいと思っているよ。

凱が選んだなら、凱の好きなようにさせればいい。

別に僕は凱に今までの恩を返して欲しいとかそんなことを思っていないから」

おじさんは母に言い返した。
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