「先輩、甘えるってなんですか?」
半場強引に鳳駕をクラスから出した。




「ほら、実乃里も自分の席戻ってっ!!」




実乃里のことも背中を押して席に向かわせた。




不自然だし、強引だけど、仕方ない。





2人のことは大好きだから、大切だから、私なんかのことで悲しんだり、辛そうな顔をして欲しくないんだ。




だから、




ありがとう。





ごめんね。





もう、これ以上、迷惑かけないからね?





「2人のこと、大事だからさ。」





私の声は独り言になって消えた。






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