キミに手を〜『好き』の二文字を言えるその日まで〜

Ninth True Emotion

大して状況は変わらないまま、1年が過ぎた。

中学3年生、1月のこと。

もう、みんないるのかな...。

昼休みになり、私はいつもと同じように相談室へ向かっていた。


『好きな人かー』

扉を開ける寸前、女子たちの話し声が聞こえてきた。

今の声は...、堀野さんのもの。


どうしてこんな話が話題に?


頭にいろんなどうしてが浮かぶ中私は入り口に座り、

聞き耳を立ててみることにした。
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