愛され婚~契約妻ですが、御曹司に甘やかされてます~
「かわいい。瑠衣がこれからもそばにいてくれるなら、俺は一生君を愛していく。俺は……両親のようにはならない。偽装結婚なんかはしない」

彼が私の服のボタンをゆっくりと外していく。

「ずっと……思い描いてきた。君にこうして触れる日を」

顕になった胸元に、彼はキスをした。

自分のワイシャツのボタンにも手をかけ、それを脱ぎ捨てる。

「何度も諦めようと思ったんだ。だけど……その笑顔を、失いたくはなかった」

そのまま彼の熱い手と唇が、私の全身を撫でていく。

私はそんな彼の滑らかな背中に手を伸ばし、この身を彼に委ねていた。

感じたことのない激しい痛みと幸福に包まれ、私は彼のものとなる。
身も心も、すべてをあなたに捧げる。

この幸せを私にくれた奏多さんに出会えたことを、なによりも嬉しいと思う。

「奏多さん……愛してる」

私の言葉に、彼は極上のキスで応える。

偽装の裏にひっそりと隠れていた真実。
それに気づけて、本当によかった。

あなたを絶対に離さない。

あなたが私を必要とする限り。

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