人間複製機
次の瞬間あたしはぬいぐるみを手にしてほほ笑んでいた。


これはあたしのものだ。


昨日からずっと欲しかったものが手に入ったんだ。


その喜びは何かを成し遂げた時とよく似ていた。


「ありがとう弘樹」


あたしはそう言い、ぬいぐるみを大切に鞄にしまい込んだのだった。
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