人間複製機
ナオがあたしだと勘違いするってことは、相当よく似ている子と歩いていたに違いない。


そう考えるとムクムクと好奇心が膨らんでくるのを感じた。


自分にそっくりなその子を見てみたい。


『ナオ、弘樹たちをどこで見たの?』


『駅前を歩いてたよ』


『今すぐ出るから、合流しよ!』


そんなメッセージを一方的に送ると、あたしはすぐに着替えをして家を出たのだった。
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