狂愛社長に溺愛されてます
「それはついに僕のことを好きになってくれたと解釈してもいいのかな?」


「それは……っ」


「ははっ、そんな慌てなくてもわかってるから」



熱樹さんの笑顔にまたあたしの心臓はうるさくなる。



「熱樹さんはどうしてあたしなんですか?」


「どうして……。考えたことなかったな」


「え?」



〝好き〟と言うくせに、そういうことは考えたことがないのだろうか。



「気づいたら好きだったから、だからなぜかなんてわからない。どうしても好きなんだ」



まっすぐとあたしを見つめる。



「そ、そんなに見ないでください」



熱樹さんの瞳に吸い込まれうで、耐えられなくなって目をそらす。



「僕はいつだって君を見ていたいよ」



熱樹さんの言葉はどれもストレートで。
あたしの心に勝手に入り込む。



「お待たせいたしました」



落ち着いた声と同時にドアが開いて、さっきの女性がビールをテーブルに置く。


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