狂愛社長に溺愛されてます
「て、手錠!?」



あたしたちの手を繋げるモノをみてゾッとする。

なんであたしたち手錠で繋がれてるの?
どうりで動きたくても熱樹さんが引っ張ったような感じになって、突っ張るはずだ。



「熱樹さん!熱樹さん!」



手錠を外したくて、熱樹さんの体を揺らす。



「どうしたの」



寝ぼけたような感じでゆっくりと目を開ける。



「これ!手錠!」


「あー……」



すぐに目を閉じて寝てしまいそうな熱樹さん。



「まってください!寝てもいいけど、まずはこれを外してください!」


「……ん」



眠たそうな顔をしてあたしの顔を見る。



「あー君か」



今まではあたしのこと誰だと思っていたのだろうか。
熱樹さんにとってはこんな風に誰かと同じベッドにいるなんて普通のことなのかもしれないけど。



「この手錠は……」


「君を捕まえておくため」


「いや……」



どうして手錠なんか持っているのだろうか。

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