好き、好き。あなたが好き


「…戌井くん、隣いい?」

一応聞いてみたりする。

「嫌って言っても座るんだろ?」

戌井は、溜め息交じりに答えた。

「うん!えへへ」

やった!戌井くんの隣!


「…さっき、何かあったの?」

「さっき?」

前を向いたままの戌井。

「瀬戸と女子たちが揉めてたみたいじゃん」

「え!?あぁ…」

戌井くんには言えない…私が戌井くんのストーカーみたいって言われたこと…


「ちょっとね…戌井くんには関係ないことだよ」

言ったら、嫌われる。

「ふーん…」


そんなの嫌だ。




< 7 / 20 >

この作品をシェア

pagetop