君の彼女を僕にください


「もう、聖也?どうしたの!!」


いつもと違う様子の聖也に、ちょっと戸惑ってしまう。

全く意味が分からない私は、聖也を問い詰めた。



「……」


「もう、なんか言ってよ!!私、なんか悪いことした?!」



考えても何も思い浮かばなくて、ぐっと眉間にしわを寄せる。

すると、重い口を開いた聖也は、



「……スキがありすぎ」


って。



「っ!!なにそれ?!」



慶先輩とのこと?



「そのまんまだよ」



そんなこと言ったら、聖也だって女の人と仲良く話してたじゃん!!

ぶっきらぼうに言う聖也に、なんだか泣けてくる。



「何それ……聖也だって…」


消え入りそうな声で反論してみたけど、それ以上のことを私が言う資格もないって……

そう思うと、言葉にならなかった。



いつもはこんなんじゃないのに……



すごく優しくて、安心感があって、お兄ちゃんみたいな存在なのに。

今日の聖也は、なんだか嫌い。





「今日の聖也……なんか変だよ」





「……」




無言のまま、聖也は階段に座り込んだ。

何かを考えてるのか、頭を抱え込んでしまう。



「……もういい、なんか訳わかんないよ…」



そういった私に、聖也が視線を上げた。


視線が絡み合う。


目の前がぼやけそうになる。


涙を溜めたまま見てるのが限界で、教室に帰ろうと振り返った。






< 14 / 14 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

約束【野いちご10周年記念企画】
舞華/著

総文字数/32,000

恋愛(学園)50ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
【野いちご10周年記念の限定小説です。】 小説を読むためのパスワード取得方法は、 『5月30日(火)』に 野いちご10周年ページにて発表予定です。 『高校生になったら、一緒に掘り起こそう!』 そう言って 彼は私の元から居なくなった。 私の質問の答えを 地中に埋めたまま。 その【タイムカプセル】は まだ答えを教えてくれない。 ーーねぇ、教えてよーー あなたの気持ち。
先生 〜柚子side〜
舞華/著

総文字数/9,190

恋愛(学園)19ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
小学校からの親友・純那と イケメンモデル系男子・遊と スポーツ系男子・聡史 私達は いつも一緒にいて 仲良し4人組なんて言われて 遊びに行っても 男だって意識してなかったのに いつのまにか あなたを 好きになってた でも 好きだって気づいた私に 『実は好きな人がいるんだ』 なんて恋愛相談 せっかく素直になれたのに…… 初めてちゃんと好きになったのに…… どうしてこうなっちゃうんだろ? 神様の意地悪
先生
舞華/著

総文字数/200,424

恋愛(その他)444ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
先生の声を聞く度に 心臓がドキドキ止まらなくなる。 先生に触られる度に キュッと胸が締め付けられる。 見てるだけで苦しくなるよ。 叶わぬ恋。 決して結ばれない恋。 なぜ、あなたは先生なの? なんで好きになったらいけないの? 先生と生徒だから 恋愛しちゃいけないの? 先生も生徒も人間なんだよ。 この恋は、もう止まらない。 好きです。 【真咲先生】 ☆★☆6/25書籍化決定!!☆★☆ LUI様・矢車とも様・★彡様・ゆずえ様 ナツ様・つうさん様・和凪様・okana様 ひよこ★様・ペペロンえりか様・るなぴょん様 ★ミツバ★様・狸様 レビューありがとうございました!!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop