リアル絵本
家具や姫
今は昔、竹取りの翁とゆうものありけり

翁は竹を刈っては売り、刈っては売り、とそれはそれは貧しい生活をしていました

そんなある日
翁がいつもどおりに竹林で竹を刈っていると

ピカーッ

ある一本の竹の根本が光輝いているではありませんか

翁は勢いよく斧を振り下ろしました

スパッ

なんということでしょう
そこには3寸程の小さな女の子が、いとうつくしゅうていたり

「こりゃ~たまげたぁああ!」

翁は腰を抜かしてしまいました
すると女の子がやさしい声でいいました

「こんにちは、おじいさん。うふふ」

ビクッ!

「しゃ、しゃべりおった!わしは夢でもみているのか。。」

「いいえ♪おじいさん。夢なんかじゃないわ、私をここから出してくださらない?」

「ふはぁ!またしゃべりおった!き、貴様まさか、もののけか!」

「・・・・あ、あの、早くここから出してくださらない?きっと恩返ししますわ」

「恩返しだと。。貴様ぁ、そこから出たとたんワシを食らう気じゃろ!そうはさせん!」

翁は切った竹を持ち上げ、ふたをしてしまいました

カポッ

「ぅぇぇぇええ!?お、おじいさん!出してよ!月に帰れないじゃない!ねぇ!ねぇったら!」

「ほざけ!わしが知ったことか!もののけごときが人間様に勝てると思うな!」




翁はその金色に輝く竹で立派な家具をこしらえ、大金持ちになりましたとさ



おしまい
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