完全不可能告白計画!!
1章

計画ファイル0〜さくらとゆりと神條先輩〜

木漏れ日の昼下がり。



私は校庭にあるベンチに座って、ある人を待っていた。
セミの鳴く声がジンジンと私の心を締め付ける。


(うわ〜!!!緊張するよぉ〜〜)
私は今日、告白する。



「三隅くん。お待たせしてすまない。会議が長引いてしまって…。」


突如後ろから声をかけられた。
この声は間違いない。


あの人の、澄んでいて、それでいてハスキーなイケメンボイス!



私は勢いよく振り返る。

よし。失敗は許されない!
いざ、スマートでプリチーな女の魅力全開で言葉を返すのだ!!



「い、いいいい、いえ!!!
大丈夫です!!こ、こちらこそお忙すいのに呼び出してしみません!先輩!!」
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