ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
「もしもし、本田ですけど。近未来研究所の」

ああっ、研究所の!

「本田君かぁ。ビックリしたよ。どうしたんだ?」

こんな時間にここへ掛けてくるなんて。

「ええ、ちょっと、ミライを連れてこちらへ来てもらいたいんですよ」

えっ、ミライを連れて?

「どうして?」

聞き返すと、本田君が一呼吸置いて答えた。

「実は、警察の人がミライを見せてくれと」

ええっ!?

「警察がっ?」

マズイマズイ、それはマズイよ!

「ダメだって、そんな事っ!」

受話器に向かって叫んだ。

「え、どうしてですか?」

と本田君が聞き返してきた。

「どうしてって、そんな事したら僕も捕まるじゃないか!」

そうだろ本田君。

「それはどうして?」

とまた聞き返してきた。オイオイ本田君。

「だってミライは道路使用許可を取らずに動かしてたんだろ、僕も同罪じゃないか」

知らなかったのかい?と、少し間があって本田君が返してきた。
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