探偵喫茶へようこそ


「なぜ言いきれる」



正広もまた、知由と同じような状態だった。



「あたし目的ということは、あたしの頭脳が目的と言っても過言ではないだろう? 中矢が下手をしない限り、アレは殺されない」


「なるほどな。それで? 今からすぐ乗り込みます、なんて言わねえよな?」



海の言葉に、知由は笑って返した。



「ウサギ、一弥、海、滋。私に力を貸せ」


「もちろん!」


「僕も!」



笑顔で答える雪兎と滋。



「どうせ拒否権なんかねえんだろ」


「まあお前は一人じゃ何も出来ないガキだからな」



しょうがないと言わんばかりの一弥と海。



どちらにせよ、全員知由に協力するということだ。



「それで、作戦は?」



雪兎に聞かれた知由は、一弥たちが嫌う、不敵な笑みを見せた。



全員、嫌な予感がする。



「今すぐ乗り込む」


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