夢の言葉と約束の翼(上)【夢の言葉続編⑤】

「お〜!分かった分かった!
よしっ、遊ぶかぁ〜〜!!」

ユウさんは嫌な顔一つせず、自分とは血の繋がらない私の子供達を可愛がってくれていた。


広場のベンチに座って、ボール遊びをしているユウさんと子供達を見つめる。

他人から見れば、おそらくとても仲の良い父子に見えるだろう。


笑顔の子供達を見て、母親として喜ぶべき場面。

それなのに……。
私は、胸が苦しくなる。


本来あの場所に居るはずの人物を思い浮かべて、堪らなく溢れそうな感情をグッと呑み込んだ。


ヴァロンと別れてちょうど三年。

必死に駆け抜けてきた時が……。
この日を境にまたゆっくりと、動き始める。

……
…………。
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