私の家は芸能事務所。


「やっぱり簡単なことばかりじゃないけど、みんなの笑顔を見ると、なんだか元気が出てくるの。」


『じゃあ、お母さんとお父さんは、その仕事が大好きなんだね!』


「えっ?」


『だって、仕事をしているときのお母さんの顔、すごく幸せそうだったから、そんなにその仕事が好きなのかなって。』


「そうね...。好きか嫌いかで言われたら、好きなんだと思うわ。大変だけど、今の仕事には満足してるの。」


『へぇーー。私もそんな仕事見つけられるかなぁ。』


「ええ、きっと見つけられるわ。だってあなたは、私たちの自慢の娘なんだから!」


『うん!お母さん大好き!』


「私も大好きよ、楓。」



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