同期のあいつと私の家族

同期なあいつと私の家族

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～カタカタカタカタ～とキーボードをたたく音が響き渡るオフィス。


4年生大学を卒業して、入社したのは有名な文房具会社「salt」。

企画課に配属され2年目の私、神崎日南（かんざきひなみ）。


5人姉弟の長女である私は、自由奔放な両親が海外で仕事をしているため家事・姉弟の世話を全般的にやってきた。

だから必然的に彼氏なんて作っても「俺と家族どっちが大事なの？」と言って振られるのがオチ。


そんな恋愛には飽き飽きしていた。

もういっそのこと恋愛なんてしなくてもいいかもなんて思い始めてきた。


「日南～。主任が呼んでるよ～？」

同期の本城日向（ほんじょうひなた）に呼ばれ主任の元に向かう。