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一通り観光をして、予約していた宿に向かう。宿は翔君が厳選して選んでくれた グレードの高い旅館。

初めての旅行という事もあり、翔君は気合いが入っている。

私は翔君がいれば どんな場所も素敵な場所に見えるフィルターが自然と付いているのに…

「月夢 ここ気に入ってくれたらいいんだけど?」

「翔君、素敵な場所を予約してくれて ありがとう。お部屋の中は勿論だけど、部屋から見える景色も綺麗。良く昨日の今日で取れたよね?」

「ああ、ちょっと裏ワザのズルした。内緒だよ。」

自然と見詰め合い、ちゅっと短いキスする。

「月夢 先に温泉入ろうか?まだ夜は長い。ここの湯は 肌がすべすべになる効果があるから 俺楽しみだよ…」

???

「ほら 用意して行こうね…クスクス///」

いつもそう。翔君は私を見て笑う。眩しい笑顔は心臓に悪い。やっと最近慣れてきたんだから。

温泉に入る準備をして部屋を出て 温泉の入り口に行き 別々の暖簾を潜った。




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