* switch *

experiment

定時になり、志木君と一緒に志木君のマンションへ向かう。


「志木君、今日はお願いを聞いてくれてありがとう。」


「いや、朝倉のお願いは 絶対みんなどんなお願いだとしても聞いちゃうと思うよ。」


「えっほんとに?志木君の住所を今LINEしてくれる?」


「うんいいけど、お願いに住所必要なんだ?」


「うん、スゴく重要で ないと困るからね。」


「へ~///。はい、送ったよ!」


「ありがとう、志木君直ぐに お兄ちゃんと翔君にLINEするから ちょっと待ってね…。」


「は?どういう事?」


「よし送信OK。お兄ちゃんと翔君も一緒だよ。すごい楽しみになんだけど…。ん?志木君どうしたの?」


「いや、俺すごくブルーになってきたんだけど…。」


えっ、どうしたのかな?私のこれからのお願い 志木君には無理っぽいのかな?


「志木君 気分悪いの?」


月夢がぐいっと志木君のおでこに自分のおでこを くっ付けて 熱があるか確かめる。


「熱はないみたいだよ…。でも顔が赤い。どうしたんだろ?」


「///はぁ~。朝倉顔が赤いのは…ちょっと動揺したからかな…お兄さんと彼氏が来るって聞いてなかったから…。」


「そっか、私もかなり色々考え過ぎて 志木君に伝えてなかったかな?ごめんね、うっかりしていて///。」


うっかりし過ぎにも 程があると志木は思ったけれど、月夢が可愛いから許してしまう 悲しい惚れた方には 端から勝ち目はなかった。


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