『来年の今日、同じ時間に、この場所で』
「来年も同じクラスになるといいね!修学旅行めっちゃ楽しみだね〜」


千秋…。
私、来年は違う学校にいるんだよ。



親友にさえ、まだ引越しの話を言えなかった
言ったら辛くなるから…


そして、勿論
ベンにも言えなかった。


「なんか最近おまえ暗いな」

「そ、そう?そんなことないよ〜」
上手く笑えなかった。


離れたくないよ。
みんなと一緒にいたい。

ベンと一緒にいたい。




もう、わかっていた。


キャンプファイヤーの日から


私はベンが… 好き。




こんなことなら
自分の気持ちに気付かなければ良かったな。



苦しいよ。



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