きみの好きなところを数えたら朝になった。
TIME OF MYLIFE 青春



好きなタイプより嫌いなタイプのほうがたくさんあって、例えばマナーが悪い人とか無駄に声が大きい人とか。

雰囲気に流されてちょっとテンションの加減が分からなくなる人とか、初対面なのに距離感が近い人とか。


けっこう挙げればキリがないほど嫌いなタイプがあるけれど、一番はそうだな。


人のものが欲しくなる人。


今まで興味がなかったくせに、手に入らないと分かると途端に欲しくて欲しくてたまらなくなる人。

私には秀でた長所も自慢できることもないけど、そういう人だけにはならないでおこうと決めていた。


そんな心の余裕があった、

まだ恋を知らない17歳の私。



『きみの好きなところを数えたら朝になった。』
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