光の向こう側へ
必然
朝おはようと挨拶を交わし、一緒にご飯を食べてアルバイトに行く準備をした


「会社まで送って行ってあげるよ」
「いいの?!」

今まで会社まで送ってもらった経験がなくて凄く新鮮に感じた
会社名を伝えると。。。。


「マジ?!」
「う、、うん」

何故か凄く驚いている


「どうしたの?」
別に危ないバイトでもないし、珍しい仕事でもない
とある会社の清掃員


そんなに驚くことがあるのか?
毎日おばちゃん達と一緒に掃除
人間関係も良好でおばちゃん達に可愛がられ毎日楽しく働いている
アパートからも近くて時間帯もまさに理想通りの職場だった

「そこ、俺の会社」
「は?!?!?」

「だから、俺の会社!」
「嘘でしょ?」


知らなかった

こんな偶然があるのか?
これは偶然じゃなく必然なんだろうか?


「取り合えず駅まで送るよ」
「ありがとう」



話は家に帰ってからということになった



まさか、彼の会社で働いていたとは、世間は狭いもんだなと妙に納得した
あまり出社しないっていってたから会えるはずもなかった
その前に社長室は掃除をしない
大切な資料や情報が沢山あるから外部の人間はいれないという規則がある





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