光の向こう側へ

変化

何時もと変わらず出勤すると、すれ違う人にじろじろみられた
それはまるで好奇の目にさらされているような、異物を見るような視線がまとわりついた


「愛月ちゃん、大丈夫だった？」
「おはようございます。何がですか？」

出勤するなりおばちゃんが駆け寄ってきた


「何がって昨日社長と仲良く歩いてたでしょ？噂になってるよ」


…え。


恐れていたことが現実となった
だから並んで歩いたらダメだっていったのにー……
もうーーーー自覚ないんだから。
朝からじろじろ知らない人に見られた理由がようやくわかった



お昼休み、トイレにいくと暴言を吐かれた
それだけで終わらなかった。
徐々にエスカレートし、トイレにいくと閉じ込められたり、水をかけられたり
ロッカーに陰湿な落書きをされたり、制服がなくなったり
誰がしているのか犯人を突き止められないまま数日が過ぎた頃事件が起こる



ある日階段掃除をしていたその時！

あッッ‼!
ガタガタガタガター。


………ッッ
ダメだ…意識が遠のく………。





誰かに突き落とされてしまった。