ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
「おーい。間宮遅いぞ」
伊集院さんが立ち止まり、振り返って私に言い放った。

「ゴメンなさい…」

私は二人に追いつこうと走り出すと工事中の看板に足の脛をぶつけてしまった。

「間宮って…鈍いな…大丈夫か?」

鈍な私のコトを笑いながらも掛ける声は優しかった。

「大丈夫」

「でも・・・派手にぶつけたぞ…」

彼は心配そうに看板にぶつけた脛を見つめた。
今でもジンジン痛むし、きっと青あざが出来てると思う。

「痣はできてそうだな」

「出来てるかもしれません…」

「二人ともいい雰囲気だよ…」

「えっ?彩華の気のせいだよ」

「そう?でも、いい雰囲気だよ…」

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