ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
それは冷静に考えれば、自己満足に過ぎないかも。

二人で出金しようと十人ぐらい並んでいたATMの列に並ぶ。
後ろでせき込む彼。
風邪だろうか?それとも今猛威を振るってるインフルエンザ?

私は彼のバックから取り出し、予備で持っていたマスクを渡した。

笑顔でお礼に大阪出張行くから土産を買って来てやると言った。

私は思わず…蓬莱の豚まんをリクエストする。

豚まんにシュウマイを付けると返した。

他愛もない会話に私の中の香波さんが喜び、胸を弾ませる。

私も嬉しかった。彼を拒まず、こうして彼女と共感する。

それが私に命を与えくれた彼女に対する礼儀かもしれない。

彼女はきっと伊集院さんと幸せになることを夢見ていた。
だから…こうして彼のそばに居ると愛しいキモチが溢れる。

私にとっても彼は初恋の人。

私だって貴方と同じで彼を愛さずにはいられない。





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