誠の華−ヒルガオ−



そしてその二人に便乗して更に面倒な奴等に絡まれることになる。


「どうした雪、その顔は」

「恋慕か?その話なら俺らに任せとけ!」


ニヤつきながらも楽しそうに私の両隣に座る土方、原田。


こう言う時の勘っていつもの数百倍は鋭いから嫌になるのよね。


鬱陶し気に睨みつけるがお酒の入った二人に効果はない。


「その顔は漸く気づいたな。さぁ、話してみろ」

「漸くか!!それはめでてえ!!いつ気づいたんだ?」


酒臭い大の男に迫られること程嫌なものはない。


顔をしかめながら二人の顔をグイーーッと遠ざける。


「鬱陶しい!!大体気づいたかって何の話よ!!」



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