誠の華−ヒルガオ−

たーこいず





文月


より一層強くなった日差しの下、私は三人のお供を連れて久しぶりの非番を楽しんでいた。

「最近この辺で異国のものを売っているお店が人気なんだって」


行きつけの甘味処で葛餅を頬張りながらそう口にするとふぅん、とつまらなそうな返事だけが返ってくる。


どうやら行く気はないようだ。


総司は大量に注文したお団子をもぐもぐと忙しそうに食べているし平助は一君とお仕事の話。


もう、せっかく久しぶりに四人揃っての非番なのに。


私は一度食べることを中断するとパチンッと手を叩いた。


その音に三人だけでなく周りの客までが注目していたがそんなことはどうでもいい。


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