クリア
アタシが数年後、
19歳の春には考えてもいなかった将来を
2年後の21歳の時に唐突に決めたのは
丈さんがいたから。



学生時代のほとんど、
飲みに行ってたのは丈さんだった。




「お疲れーーーーっ」


カンパイすると即座に一杯飲み干す丈さんは
底知れずいつも酒を飲む。
アタシは途中でギブしても
丈さんは笑いながらジュースのように
飲み干していた。



「いつもお疲れ。」

他のバイトの子より数倍給料が入る。
それもそのはず。
他のバイトの子よりえぐいシフトを
アタシは毎月組んでるから。


入りたくて入ってるっていうか
人がいたら休みにしてくださいって
いうとだいたい人がいないから
アタシが全部入ることになったり…


まぁ仕事も楽しいし
丈さんと飲みに行くこの時間が
アタシは大好きだった。
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