気高き国王の過保護な愛執
フレデリカは、隣の教授までもが、顔を真っ赤にして両手を振り上げ、王を讃えているのを見て、涙が溢れそうになった。


「王様! あだ名をつけても、お気を悪くなすったりは? その、より親しく感じるような」


懐かしいジェルバが聞こえた。

遠い地方からも、自分たちの国の長をひと目見ようと、人が来ているのだ。

ルビオは気さくにうなずいた。


「頼む」


しばらくさわさわと、人だかりがざわめいた。どんな名前がいいか相談しているのだろう。やがて先ほどとは違う声がした。


「エル・ルビオはどうですかい! そりゃあ見事な金の御髪ですんで!」


フレデリカは一瞬、驚き顔のルビオと目が合った気がした。これだけの群衆の中で? そんなバカな。

「エル・ルビオ!」とあちこちから呼び声があがる。

ルビオは自分こそが太陽であるかのように、鎧に覆われた全身を西日に輝かせ、端正な顔を、まばゆくしかめた。


「安直だが、いいだろう!」



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