私がキスしたいのはあなたです。



ただ無言で更衣室に戻り、無言で着替える。


気がついたら涙が流れていた。


この午後の種目だけは決勝に進みたかったのに……!


あの時飛び込みが甘かった。あの時加速をすればよかった。あの時疲れに勝てればよかった。


そんなことばかり頭をよぎる。


その時、携帯のバイブ音が聞こえた。


私の帰りが遅いから瞳が心配して連絡してきてくれたのだろうと思い、開くと、そこに表示されている名前は、瞳ではなく小川だった。


「惜しかったね。お疲れさまでした。」


この二言に私はまた涙が止まらなくなった。


小川らしい二言だ。


見ていてくれたことも嬉しかった。


もし私が決勝まで進めたら、小川はどんな言葉をかけてくれるのだろうか。


ふとそんなことを考えた。


よし、頑張ろう。


急に元気が湧いてきた。


小川に見てもらいたい。私の頑張る姿を。


小川を見たい。小川の頑張る姿を。


ただただ、そう思った。


< 26 / 26 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

あなたは私の忘れられない人。

総文字数/2,411

恋愛(純愛)7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私には何年たっても忘れられない人がいます。 あなたは私に色々なものを運んでくれました。 ねぇ、今もあなたは笑っていますか。
やっぱりあなただけ

総文字数/3,834

恋愛(純愛)11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「うつ病」 これが今の私。 1年後の私は………?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop