あべこべの世界
厳密に言えば、なったと言うより美人と思われるようになった。
どうせだったら顔かたちが変わって本当の美人になりなかったが。
でも一体どうして、世界がこんなに変わってしまったのだろうか?
パソコンを見つめるだけでほとんど仕事にならない午前中が終わろうとしていた。
もしかしたらこれは夢なのではないかと思った。
夢の中でこれは夢だと気づいた夢など一度も見たことはなかったけど。
「敏子、ランチ行こう」
いつものように直美がわたしに声をかける。
いや、いつもはわたしが直美のデスクに出向くのだが、今日は逆だ。
給湯室で声をかけてきた同期がチラチラとこちらを気にしている。
彼に話しかけるタイミングをわざと与えないかのように直美は急いでわたしの腕を掴んだ。
「さ、早く行こう。」
エレベーターの扉が閉まり、わたしと二人きりになると
「あいつ、敏子を絶対狙っているよね。あんな風貌で図々しい」
と、憎らしそうにする。
どうせだったら顔かたちが変わって本当の美人になりなかったが。
でも一体どうして、世界がこんなに変わってしまったのだろうか?
パソコンを見つめるだけでほとんど仕事にならない午前中が終わろうとしていた。
もしかしたらこれは夢なのではないかと思った。
夢の中でこれは夢だと気づいた夢など一度も見たことはなかったけど。
「敏子、ランチ行こう」
いつものように直美がわたしに声をかける。
いや、いつもはわたしが直美のデスクに出向くのだが、今日は逆だ。
給湯室で声をかけてきた同期がチラチラとこちらを気にしている。
彼に話しかけるタイミングをわざと与えないかのように直美は急いでわたしの腕を掴んだ。
「さ、早く行こう。」
エレベーターの扉が閉まり、わたしと二人きりになると
「あいつ、敏子を絶対狙っているよね。あんな風貌で図々しい」
と、憎らしそうにする。