夢から醒めた夢



『じゃあ、7時からだけどどうする?』

「仕事終わったら、そのまま実家へ行くわ」

『分かった。じゃあ、お願いね』



1人暮らしをしていて、お店が実家からの方が近いこともあって、その日は実家へ泊まることにした。

久しぶりに逢うから凄い楽しみだ。


当日、仕事で嫌なことはなく、気持ちよく飲みに行けた。



「愛梨ちゃーん、久しぶり。元気そうねっ」



いつも元気そうで、母親と1番仲の良い杉浦さんが私を見てすぐに寄ってきてくれた。



「早速、ビールでいい?」

「あ、お願いします」



ここは、みんなの行き着けのスナック。

ママとも仲良くて、みんなが自由にやっている。

ビールだって、サーバーから自分で入れている。

そして、来た者から始めている。

私は、何人来るかは知らないけど、残業とかで遅くなる人もいるようだ。



「じゃあ、改めて乾杯ー」




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