彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
そして耳元で「モモ、かわいい声聴かせて」なんて言われて口付けられたらうめき声しか出ないわけで。
ほんとにキス魔っていうか、さわり魔っていうか……


「なんかモモ、余裕?」

「え?…そんなこと」

「なんか考え事してたみたいだし、随分余裕なんだね」

「や、あの考え事って言うか、主任の事考えてたんですっ」


あ、勢いで言っちゃった。
だって主任ってば意地悪なんだもん。


「ここに居るんだからその目で見て、感じてくれたらいいんですよ」


その声が耳の奥で響いてる。





「桃ちゃ~ん、戻っておいで~」

「え?」

「ちょっと、思い出すのはいいけど。一人でやって」

「あ、あれ?」


気がつけば目の前に望亜奈さんがいて。
あの時の事また思い出してたなんて、私ってもしかして欲求不満?


「もうさ、わかったから。主任ってさ。やっぱり結構エロイんでしょ」

「エロ、って。もう」

「モモちゃんの顔見てるだけでわかるって」

「……」

「ま、今度飲んだ時にゆっくり聞かせてね?」

「…はい」


それはそうと、帰ったら色々と準備しなくちゃ。
< 427 / 439 >

この作品をシェア

pagetop