キミは俺のモノでしょ
「ねぇ、うらら」

「なに、雅」

「うららのこと……もっと俺のモノにさせて?」


そういって覆いかぶさってきた雅の顔は


綺麗だけど歪んでいて
辛そうだけど幸せそうで


「……うん」


ああ、わたしはずっと、

この人と結ばれたかったんだって。

この人と生きていきたいって。

心から思うことがてきた。


なにを犠牲にしても。


雅だけは離したくないと思ったんだ。


雅とわたしの唇が、
重なりかけた――そのとき。


――ガチャッ


「……なにをやっている?」
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