俺様野郎とパシリなあたし






「明菜ちゃん?どこに行ってたのかしら?」


凄い形相で近づくちいちゃん。


「ひいっ…ごめんなさーい!」


余りの怖さに、トモの後ろに隠れた。


ちいちゃんを怒らせると、誰よりも怖い。


泣く子も黙るとはこの事だ。


「まぁいいよ、それより…」


ちいちゃんは舞台の方を見るとため息を付く。


「あんたらのファンが集まりすぎて、ヤバイ感じだね」


冷静に言うちいちゃん。


だけど、その声のトーンとは裏腹に、客席は凄い事になっていた。






< 220 / 769 >

この作品をシェア

pagetop