俺様野郎とパシリなあたし
「わかるわけないじゃん?」
そりゃ、この人に起こった事なんて、あたしには分かんない。
だけど、そんな簡単に死ぬって事を、口にして欲しくない。
ただ、それだけ…
あたしは彼女を見つめると、少しずつ近づき、そして自分もフェンスを乗り越えた。
あたしのその行動に、周囲から叫び声が上がる。
「明菜ッッ!」
その声の中に一人だけ、あたしを呼ぶ声がした。
もう聞き慣れた、甘いハスキーな声。