副社長には内緒☆番外編☆
過去に何度か声を掛けられた女の子と付き合ってきた結論だ。
俺は自分が好きになった子じゃないと、すぐに面倒になってしまう。付き合う事に。

だから、誠には悪いがナンパには興味がない。
そう思ってたのに。


誠と仕事帰りに飲みに行ったいつものBAR。
後ろから聞こえた「すみません!」の声に俺は何気なく振り返った。

俺の椅子にかけてあったジャケットが下に落ちたようだった。

落としてしまった女の子がしゃがみ込み、ジャケットを拾おうとしていた。

ぱっちりとした目に真っ黒な瞳、赤い小さな唇。
長身で細身。長くストレートの真っ黒な髪の毛が、しゃがんだ時にさらっと顔にかかった。
その髪を彼女は耳にかけながら、俺にジャケットを渡した。

ドクンと心臓が音を立てたのがわかった

何も言葉を発することができない俺に「じゃあ」とニコリと笑顔を向けて彼女はすぐに自分の席の方へ歩いて行ってしまった。
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