セカンド・ラブをあなたと
8.悔恨
翔さんの機嫌がどれくらい回復したのか読めなかったけど、とりあえず今回は引き受けたことなので南ちゃんをおあずかりする。
今後を考えなくちゃ、と悩んでいたら…。

彼女をあずかった3日の間に、2回「お母さん」って呼ばれた。
「あ~間違えた~!」と望が囃し、私も「望もお母さんのこと、『先生』って呼んだことあるもんね」って返したけど、これはまずいって思った。

彼女は言い間違えたわけじゃない。

接する距離を誤った…。長く話さなかった子が私には話してくれたことが特別に感じられて、望に妹がいたらこんな感じかと勝手な想像が楽しくて、無責任に近づきすぎてしまった。

そして私は彼女の期待に応えるつもりはない。
どうしよう…。また自分に閉じこもらせてしまうかもしれない…。
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