(仮)ハルトとアルト
時は過ぎ、リーナが16歳を迎えた

ネペンテスの予想通り、リーナは母の美貌を受け継ぎ、とても美しく、そしてどこか儚げな女性へと成長し、
白鳥の湖に出てくるオデット姫を連想させることから 白鳥姫 と呼ばれていた

そんな白鳥姫を社交界が待ちわびる中、遂に今年、リーナが社交界にデビューすることが決まったのだが、ワイマールから少し離れた軍事大国のシュバルツ王国から社交界にデビューする前に白鳥姫にシュバルツ王国第一王子ヘルトとの結婚を前提に会わせてもらいたい、どうか一度白鳥姫をシュバルツ王国へ招かせてもらえないか、との申し出が舞い込んできた
そして、この申し出を受けてもらった暁にはワイマールが苦戦している隣国への侵略戦争にシュバルツ軍を貸し出そうと、、、

隣国のアジュール国に侵略戦争を仕掛けたものの戦況が芳しくなく、ネペンテスにとってシュバルツの軍事力は喉から手が出るほど欲しいものであった
「シュバルツの軍事力が味方につけば近隣国の制圧も思いのままだ、クククッ」



ネペンテスはシュバルツ王国の申し出に快諾し、リーナをシュバルツへと送った


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