初恋マニュアル
三浦くんも愛里を気にいってる感じだったし、もし愛里に彼氏がいなければお似合いなんじゃないかと、複雑な気持ちになる。



そんな気持ちを知られたくなくて、私はわざといつものテンションにもどしながら同じ言葉をくりかえす。




「うん、いい人そうだったね?」



私の返事に満足そうにうなずいた愛里は、乗り出していた体を元にもどして、次の授業の準備をしはじめていた。
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