クールな王太子の新妻への溺愛誓約

レオンが直接的な言葉を言うものだから、マリアンヌもベティも言葉に詰まってしまった。
マリアンヌは瞬間的にベティと合った視線をさっと外した。

そんなふたりに構うことなく、レオンは涼しげな笑みを浮かべる。


「それじゃ、マリアンヌ。夕食の時にまた」

「あ、はい……」


マリアンヌの頬に優しく触れ、髪にキスを落とす。そして、軽く手を振りながらマリアンヌに背を向けた。

優雅なうしろ姿をボーっと見送る、マリアンヌとベティだった。



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