同居相手はまさかの!?
そして時が経ち、社員旅行当日になった。


「…よし。タオルよし、着替えよし、うん全部おっけー!」


そしてあたしはバッグを持ち、待ち合わせ場所まで向かった。


「あ、こっちこっち!小野田さん!」


「皆さん、お待たせしました!」


あたしは社員の皆がいる場所まで駆け寄った。


「荷物はそこね!」


「はい!」


「お!来たかー!藤堂!」


振り返ると高杉君が立っていた。



(…高杉君。)



…久しぶりの私服姿にドキッとした。


「…本当に来て良かったんですか?僕…。」


「何言ってんだ!君のおかげでツルハに勝てたんじゃないか!君が来なくてどうする。」


…あれから社員に対する高杉君の見方が変わった。


高杉君の株が上がった。


…でも。


その時あたしは、あの時の事を思い出した。


「どうかした?小野田君。」


「いえ…。」


「そうかい?これで全員揃ったしそろそろ出発するよ?
バスに乗って。」


「分かりました。」


課長に言われ、そしてあたし達は会社が用意した観光バスに乗った。
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