同居相手はまさかの!?
第38話最後のキス
「何か、高校の修学旅行思い出すよねー!」


「そうですねー!」


あたしは、ゆういつ話す女子社員の水沢さんと話していた。


高杉君は、あたしより前の5列目から座っていた。


楽しそうに男性社員と話していた。


「…そういえば小野田さん。…もう大丈夫なの?」


「え?」


「ほら…藤堂君の事。」


「ああ…。」


水沢さんは小声で話していた。


「ストーカーされてたんでしょ?」


…でもまだストーカーというレッテルは貼られたままだ。


「…違いますよ。」


「え?」


思わずあたしは口に出してしまった。



高杉君は、何かを犠牲にしてまでそうゆう行動をする人だ…。


それは、あたしが一番分かってる。


あたしが高杉君を守らなきゃ。


「…え?どうゆう事?」


「…私ストーカーはされてません。
あのFAXも誰かが高杉君を陥れるために仕組まれたものなんです。」


「…そうなの?…どうしてそんな…。」


「…分かりません。」


犯人が誰かは分からない…。


でも少なくとも、この犯人はあたし達の関係を知っている。


気をつけないと…。


「じゃあ、小野田さんと藤堂君は一体…」


その時


「ではこちらで一度お手洗い休憩に入ります!」


バスガイドの声が聞こえた。


「何か言いましたか?水沢さん」 



「あ、ううん何も…。」


「?そうですか?」


「私、ちょっとトイレ行ってくるね」


「あ、はい…。」


そして水沢さんはバスから降りた。




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