同居相手はまさかの!?
最終話同居相手はまさかの
ー5年後


あの後、Destinyの会社は倒産した。



高杉圭佑は他にも副業をしており、



次々とお金を騙し取っていた。



そして今まで騙し取ったお金達は全て、持ち主に返却された。


そして今もなお、服役中だ。


一方、高杉さんは会社に対しての脅迫罪、そして高杉圭佑を手伝っていた罪として同じく服役中だ。


…そして。


「ヤバ!超綺麗だよ!茉莉!」



パシャパシャ



「もー…葵何回撮るの…笑」 


葵は何度もウェディング姿のあたしを撮っていた。



「だって嬉しいんだもん!親友がまさか結婚するなんて!」


「葵…。」


その時、葵は目を輝かせていた。


「まさか…あの人と結婚するとはね~」


その時あたしは、あの時の事を思い出した。


「…あの時は本当にごめんね…。」



「本当だよ、ライブすっぽかされて…。」



「うっ…。」


(…ごもっともです。)


「なんてね、嘘。あの時の茉莉の走っていく姿…。本当は羨ましかったんだ。」



「…え?」



「それだけ本気で恋したって事でしょ?」


「葵…。」


「茉莉、あたしね。あの後彼から連絡来たんだ。」


「え?彼ってあの同居人だった人?」


「…うん。」


「なんで?」

「分からない…。
そりゃ、あたしも最初は怒ったよ。
今更、何の用だって。
でも務所を出た後、かなり反省したんだって。
自分のしてた事は、バカだったって。
謝って来たんだ。
…でも務所にいていた間、あたしと同居してた時の事を思い出したんだって…。」



「…そうなんだ。」



「誰だって一度は間違いをおかしてしまうことはある。
大事なのは後はどうするかだよね。
…だからねあたし、もう一度彼と向き合ってみようと思うの。」


「葵…。」


「茉莉が気づかせてくれたんだよ
ありがとね。」


「葵〜!!…あたしもありがとう!!」


あたしは葵に抱きついた。


「コラコラ、花嫁が泣かないのー!…」


その時


カチャ


扉が開いた。
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