あなたの歌 〜思わず涙が溢れたんだ〜
女の人との話が終わった後。

なんだか虚しくなった。
なんだか胸が痛くなった。


狭い部屋
ベッドの上


外はまだ明るい
聞こえてくる小鳥の鳴き声。


ギターを抱えてうつむいた私。


「なんでこんな人間になっちゃったのかな」

涙が溢れる・・・

頭がおかしくなりそうだ。
胸が苦しいんだ。



前みたいに素直に喜びたい。
前みたいにきらきらしたい。
前みたいに笑顔でいたい。
前みたいに人を信じたい。


頭の中でループする。


「どうしたらいいかわかんないよ!!!」
大好きなかめのぬいぐるみを
おもいっきり投げた。


「ガシャン‼︎‼︎‼︎」
投げた先に飾っていたマグカップに
当たった。


その音にびっくりして
パニックがおさまった。

いつもいつも考えすぎると
パニックになる。


これも全部、過去にあった出来事のせいだ。


「馬鹿みたい・・・」
ギターをそっと置いて
割れたマグカップを片付けた。




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