皆にはナイショ♡
飲みに行った居酒屋でこれでもかと愚痴を吐き出した。


「涼一もイケメンな上に大人だろ?もっとドーンと構えとけよ」

クスッと笑って言う岡野に


「そりゃ、和葉がこれくらいで離れてくとは思ってない!けど年の差考えたら多少不安にもなんだろ!こっちは色々準備してんのに・・・」



「お?何を準備してるんだ?」



「これ」


そう言って小さな赤いベルベットの小箱を見せる



『ヒュー』

口笛が鳴り


「これ、婚約指輪か!お前プロポーズすんの?!」



そう言われたので


「和葉はまだ、若いけど3年付き合ってて家族も公認なら有りだろ?」


そうサックと返すと


「うん、お前の本気度は分かった。西沢も西沢だし上手くまとまるだろ。」


そうロックのグラスを持ちながらニヤッとする岡野に


「当たり前だ!俺が和葉を離すわけがない。」

俺も、ニヤッと返す。



「そんだけふてぶてしいなら大丈夫だな。ま、式をするなら参列するから呼んでくれ。同僚で教え子だしたな。」


言い終わるとタバコを取り出し吸う岡野に



「あぁ、決まれば教える。」


そう言って呑みながら夜は更けていった。


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